!山紫水明!

今日は月一の打ち合わせで
雪国への日帰り出張。


電車に乗ってウトウト小一時間、目を覚ますと
そこは一面の雪の世界で
それはそれは息をのむような美しさでした。



ユーミンの歌詞じゃないけど
天使が降りて来そうなほど
空がとってもひくい
なのに
雪の白が反射して照度が高くて変な感じ。


普段は気づかなかった冬の木々の枝の一本一本が
粉雪でとても繊細な線となって現れて解像度高く
同時に雪の白があらゆる黒を墨黒に溶かして
その微妙な陰影が
まさに日本画の世界。


砂漠が水を吸い込むように
音をすっかり吸い込んで乾燥した雰囲気と
体が感じる湿気。


「トンネルを過ぎるとそこは雪国だった」のごとく
パラドックスだらけの不思議世界を
ただただ飽きずに眺めていました。



今回のプロジェクト。

光の濃淡だけで場ができているような
そんな場にしたい、と書きましたが
まさにそんな風景!と思うような光景でした。


朝、鴨川沿いを歩くと
北山の山の重なりとそのグラデーションが本当にきれいで
飛行機に乗ったときに出くわす朝焼けの
紫から次第にブルーに色が変化して
てっぺんがオレンジになったあの感じにも似ていて
いつも心に「山紫水明」の言葉が浮かびます。


それも
棒読みの「山紫水明」じゃなくて
スペイン語みたいに最初と最後に!をつけた
「!山紫水明!」ぐらいの感じ。



現場の大開口となるその場に立つとちょうど見える山々は
鴨川で見る山の重なりとよく似ています。
その地方では神様と信じられている山々だそうです。
神様だと思っちゃうよなぁと納得の風景でした。



今日はその貴重な雪景色に出会えて
驚きもあらたに
ちょっといい一日でした。