加賀・光土間の家 その1

久しぶりにウェブサイトトップだけ入れ替えました。


中身はブログでご紹介します。
今日はその1で1階部分を。



動橋川の桜並木が西から南に
カーブするところに立地しています。


対岸の桜並木から。


天気が良かったので白いですが
本当は外壁はグレー。



玄関は北向きですが
建て込んでいないので、植栽もぐんぐん成育中。
植栽は田中美穂植物店さんにお願いしました。



入るとそこは光土間です。


長い冬は来る日も来る日も曇天の続く北陸。
青空が目に入ると、それだけですごく元気が出ます。
だから、入ってすぐのこの風景には
どうしても空を入れたくて
一部を三角形に吹き抜けとし
2階の高いところの開口から空がのぞめるようにしました。


光土間のある西側からもアプローチできます。
ご近所さんやお孫さんのお友達が
三々五々やってきて
ここでおしゃべりしたり
おやつ食べたりするようなイメージ。


私自身のおばあちゃんの家のイメージもこんな感じ。
床はコンクリート洗い出しです。



西側は敷地の輪郭に沿って
直角でなく角度がふれて斜めになっていますが
その西面だけ杉の下見板を張りました。


南からの光に洗われて
また時間によっては西日に包まれて
いろいろな光に満ちあふれた空間になります。




個人的には
このキッチンの側板を背にして足を投げ出して座ると
一番気持ち良いと思っています。


ここでお孫さんが
お母さんがご飯をつくっている間
宿題をしたり
おばあちゃんとお話したりすると
最高に気持ちがいいんじゃないかなと思って
そんな風景をイメージして
設計しました。


パノラマに景色が広がる
床座の家です。





土間からの景色を見渡す位置にキッチンがあり
広間の奥に和室があります。



↓この写真だけ
前後のつながりが分かりやすいように
私が撮ったものを入れました。
(これ以外はすべてfotochihiroさん撮影)



和室には韓紙を張りました。(夫施工)


結果的に
外の緑が連続しているようなデザインになったかもしれません。



基本的には木と紙で構成されている
シンプルなつくりの家としています。


2階の構造材はあらわしとし(檜の構造用合板)天井は木、
フローリングは工務店支給でひいてもらったもの
その厚みなんと30mm!
(そうじゃないと湿気で反ってしまうそうで。
一見、張ってしまうとその厚みは関係ないように思いますが、
その実歩くととてもリッチです。)


グレーの壁と生成りの天井の壁紙は
丸和さんという福井の和紙壁紙メーカーの
玉紙を使いました。
本物の和紙の良い性能はそのままに、
お手入れが楽な撥水加工は施してあり、
お値段もお手頃だと思います。



長くなりましたので
二階はまた日を改めます。