都合により便乗してみます


こんにちは。
あれよあれよという間に9月も2週目に突入し
秋めいてきました。
冷夏とか短い夏とか言われましたが
空調のない現場とその炎天下の往復は暑かった・・・
100年に感じたよ・・・・
でも、今はもうすでにいい思い出となっております。


さてさて
先日お届けしました住宅の現場も
新しいニュース山ほどありますが
写真をダウンロードしたりする余裕がまったくなく
今日はもう一つの現場の模様を
便乗にてお届け。


9月9日に四条大宮にオープンした美容院iunaさんです。
そしてその模様は
家具と看板のフレームなどなどをつくってくださった
坂田卓也さんのウェブサイトでどうぞ。
(うちのウェブサイトは10月以降落ち着いたらアップします)
また椅子張りをしてくださった村上椅子さんのブログでもどうぞ。


わたしの生きる上でのポリシーとして
一食入魂というのがありますが
(せっかく生きているから一食一食大切にしたいもの)
ご飯と同じで建築もものすごーーーーく感情移入というか
入魂してしまう傾向があり
たとえ2物件現場が平行しても
決してどちらかが薄まることなくがんばるぞ!と
またしても思い出たっぷりの現場です。


特に後半戦。
思い出の看板かき。
坂田さんのウェブサイトでは小さく紹介されておりますが
この「どこでもドア」型の看板。
ペンキ塗りは私が担当したわけですが(この小さい文字もね)
昭和の看板屋のように地道に小筆で書きすすめ(ものすごい集中力)
やったーーーー!完成したーーーー!と思ったのも束の間
天地を逆転してしまいました。。。。
(手のひらに変な汗大量に出るの巻)


ドラえもんの声で)「逆さ看板をさらに逆さにするパンーーーー」とか
ピンポイントな道具が本気で欲しかったですわ。。。


その後、結局サンドペーパーをあてて
地道に文字を消し、二度目のペンキ小筆技に挑みました。
・・・さすがに二回目は早いね。


そして、この小さい看板。


かなりのノープランで「なんとかします」と言い切ったものの
あーどうするかーーー。。。。(途方に暮れる
でも、どうせやるならこの引っかかりの強い鳥もがんばって看板にしたい。
マスキングはどうせ下手っぴでうまくいかないから
いっそのこと彫刻刀で彫るーー!!と思って
ミッション棟方志功を発動してみました。
これは意外にできる。
ナラは固かったけど、彫刻刀はいけました。



そして肝心な建築ですが
ここ2号店なのでオーナーさん(私の髪をずっと切ってくれていた)が
オペレーションできないから
この不思議な魅力満載のオーナーさんの気配のある美容院にしたいと思って
最終的には彼好みな「ベトナムの散髪屋(でもきれい系)」を
目指してみました。


童話のような物語性のある場にしたいな、ともうすうす思っていて
それを坂田さんが「アリスの世界」と評してくださったのは
大変うれしいことです。
スケール感のコントロールは、ことの他がんばりましたよ!


今回、一番感動したのは
このオーナーさんと私がどちらも絶対的なお客さんでないことで
「できることの交換」みたいな関係で
とても楽しくお仕事することができました。
坂田さんや村上さんに入ってもらったのもとてもよかったと思います。
美容院ってほとんど座りに来る場所だから
椅子だけは予算に比重をかけてがんばりたかったので
かわいいの作ってもらって本当にうれしいです。



そんなわけで。

いざ美容院がオープンしてみると
住宅の現場に余裕が生まれてきて、住宅に200パーセント没頭できるようになりました。


あと残り半月強。
本気と書いてマジと読む。
がんばります。