春よ来い


今日は午前中現場。
待望のサッシュがつきました。
もう壁も天井も床も仕上げ前の段階で
家具も作り始めています。
(写真は撮ったのですが、今、ダウンロードできないので
追ってアップします。)


実は工務店さんには
急遽、大変無理を言ってお願いした箇所があって
監督さんに怒られること必至な私としては
かなりブルーな気持ちで現場に。


先週末、都合上社長に直でお願いしたので
怒って当然の状況でしたが
帰り際にシャドーボクシングを挑まれることで終わりました。
本当にすみません・・・


分かってはいるのです。
一番大変なのは現場です。
私は口だけで本当に何もできず申し訳ない気持ちで一杯です。



ときに、中学からの同級生で同じく設計をしている友人が
私の先日書いたブログをきっかけに
職人さんへの思いをしたためたので
よかったらこちらもどうぞ。
→春摘ブログへ



彼女も書いているように
ここは
「分かってないこと分かったような振りをして
自分を大きく見せる社会」とは違うところだと思います。
だから
「約束を守る」
「嘘はつかない」
「もやもやしたらその場で聞く」
は常に心に留めて、現場に入っていくよう努めています。


それさえ気をつけて
何かが起こったとしても
自分がそれでもできることを精一杯してさえいれば
本当におかしなことにはなりにくいとは思っていますが
それでも、悶絶です。


工務店の社長は
私が思うにブータン国王によく似ています。
心の中でたまに「国王」と呼んでいます。
白い歯のまぶしい国王は今日は現場にも来てくださっていて
その白い歯が一層まぶしく感じられました。



建築とは何か?と聞かれて
「調整」だと学生さんに答えたことがありますが
その答えがショックだったと言われたことがあります。
いや、そのショックがむしろショックだよ、と思う私です。
これは紛れもない「調整業」です。
調整から始まるものこそデザインだと私は思います。



サインの入稿も終わって
現場もあと2週間となりました。
あとはつつがなくうまく仕上がってくれること
何よりお施主さんが気に入ってくださることを祈りつつ
残り、がんばります。