重くて堅い・・とぼやかれる


こんにちは。
今日は事務所にいますが
降り注ぐ日差しが「春」で
なんだか心に希望が出てきます。



はい。
2月4日時点での現場の模様です。





















スタッド(鉄製の内装のホネ)の
防音部分ができたので
石膏ボードを貼っています。


石膏ボードを貼る前に
ロックウールという吸音材を50mm程入れて
そのあと強化石膏ボード15mmを貼って
遮音シート(アスファルト鉄粉を練り込んだもの)を貼って
それから強化石膏ボード12.5mmを貼ります。


普通は石膏ボード12.5mm1枚貼ったらおしまいなので
5倍くらいの労力です。


強化石膏ボードはちょっと持った感じもずっしり重くて
「堅くて重くて貼っても貼っても終わらない・・」と
職人さんにぼやかれました。
(グチくらいしか聞けませんが、それでよければなんぼでも)


石膏ボードって貼る前にハジを必ず落として
面取り(煮っ転がしとかするときと同じ面取り)しますしね。


さらに、遮音シートは大きさに合わせてカッターで切るのですが
よく判子を押すときに下に台にするゴムぐらいな感じなので
これまた大変そうです。


そんなぼやきの職人さんに更なる悲報ですが
これが終わったらまたアールの垂れ壁のスタッドがあって
それにまたボードやら何やら貼ります。
こっちのほうが難しいし。


しかもそこには斜めのアルコーブがあって
(ここにプロジェクターを収める
給気の一部もここからとっている)
アールに斜めがあたるところがあると
監督が発表したところ
職人さんがぐったりとうなだれていたので
「大丈夫や、ワシがついとるから、絶対大丈夫や」と
監督が強く励ましていました。


監督は(写真手前にちょっと写っている)
その道では大変有名なとても優秀な監督です。


職人さんの信頼もあついのだ。


私が最後まで現場にいると
いつも軽トラで駅まで送ってくれます。



さて、先ほどの写真を同じアングルで模型をとったらコレです。
蛍光灯のある現場二階で撮ったので下手っぴに撮れてますけど。





















今回、天井を吸音にして
壁は石膏ボードにペンキで遮音
床はフローリングで遮音で
上の垂れ壁もなるべくいい塩梅で音が反射するよう
少し角度をつけたり拡散させたりしているので
計算通りいけば
音楽をするのにはいい音環境になると思われます。


そういう訳あって
ななめやらアールやらはできておりますので
職人さん、ひとつよろしくお願いします。
(最敬礼)



また、この写真には写っていませんが
大工さんが下で際根太を打っていました。


ところが、最後はけるときに監督がすべての寸法をチェックしてまわると
最大で2mmくらいずれているところがある!
とか言うのでダメだしを食らっていて
大工さんがレベル出しレーザーを調べてみると
・・揺れている!


そうなのです。
表をトラックが走るたびに
レーザーがふわんふわんと揺れているのです。


その後大工さんは居残りで直していました。



現場にいると
普段の机上の空論的な仕事からは想像もつかない
リアルな世界やら思いやら事情やらがうずまいていて
本当に勉強になります。


来週はとうとうお待ちかねのサッシュが入るので
(これがすべての工程のボトルネックになっていた)
またいそいそと出かけたいと思います。


ではでは。