幸福感について考える


久しぶりの登場です。
すっかり秋です。いかがお過ごしでしょうか?



お正月過ぎてからずるずるとあわただしく過ごしておりましたが
少し仕事の節目がやってきたようで
落ち着いた仕事(今日やっとこさ確認申請がおりました)と
これから取り組む仕事へ。



最近の(といってもかれこれ1ヶ月前)ニュースとしては
管理建築士の講習会というのがありました。


建築士法が改正されたので
管理建築士は今年から3年以内に1度
一級建築士としてはこれからコンスタントに3年に1度(!)
講習会+テストがあるのです。


むー・・・というわけで、
チキンハートな私としてはとりあえず管理建築士の分を(この言い方いかがなもんか)
初年度に受講。


受講し終わった直後はかなりのカルチャーショックを受け
このまま後先考えずにブログに突入するとえらいこと書きかけないと思いましたが
日にちもたって少し落ち着いたところで。


感想としては
とにかく「品質管理」というのが耳にタコな程連呼され
たとえていえば工場で一日パン1万個つくるときに後から泣きをみないよう
一に遵法、二に保険加入、三四もなくてとにかく前後チェックね!といった感じ。
・・・かなりの違和感でした。(当日配布テキスト棒読みはおいといて)



以前バスの中であるおばあちゃんが
ちょっとハッスル気味であっちゃこっちゃしてるお孫さんに対し
「運転手さんに怒られるからそんなんしたらあかんよ」と諫めていましたが
それに似てるような。


うるさくしたらダメ=運転手さんに怒られるから
は違うでしょう、おばあちゃん。


でもよく考えてみると
世の中その方向に動いているような感じがします。


訴えられると大変だから遵法。
公の場でそれを声高に呼びかけ、しかも帰り間際しっかりテストに出題。
マークシート初体験の白髪交じりのおじさまたちは
とりあえず自分の受験番号マークできないと手を挙げて質問したりなんかして
なんだかちょっとシュールでした。


反面教師なその光景は
ある意味ふだんお世話になり一緒にものをつくっていくパートナーである
お施主さんや工務店さんと自分との関係を
改めて考えさせるものとなりました。


マイナスなつながりやモチベーション(←とそもそも言えるのか?)では
人は動かないよね。


感謝や社会的評価ということは
ありえない事件の抑止力として
役所が明文化できることではないかもしれないけれど。



秋だからか
最近「人間の幸福感」について考えることしばしばです。


きっちり納得のいく仕事をして
惜しまれつつ寂しがられつつ世を去った緒方拳さんと
自ら命を絶ってしまった某元社長。


幸せだったかどうかは本人に聞いてみないと分かりません。
でも、自分だったらどっちを選びたいかを
ついつい考えてしまいます。


幸福感の本質とは結局
どっち見るか、そういうことじゃないんだろうか。



・・・最後はなんだか秋に迷ってしまいましたが
ではでは!